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雲。家。 Wolken.Heim.
オーストリアの劇作家・エルフリーデ・イェリネクによる作品。PortBの上演に次いで、日本では2番目に上演された。東西ドイツ統一時に執筆され、「私たち」が多用されるこの奇妙な戯曲を、パフォーマーが数々のメトロノームから流れるリズムに身体を合わせ、ビデオで流される朗読に身体をシンクロさせながら、震災後の「私たち」の作品として演じた。
■CONCEPT
この戯曲には数多くの「わたしたち」という言葉が使われる。
では、このわたしたちとは誰のことだろうか?
それは、ぼくらのことであるかもしれないし、
友達のことかもしれないし、
会社のことかもしれないし、
町内会のことかもしれないし、
故郷のことかもしれないし、
政府のことかもしれないし、
社会のことかもしれない。
「ぼく」と「あなた」のことかもしれない。
「わたしたち」の声に耳を澄ませてみようと思う。
2011年9月8-10日
銀座・若山美術館 屋上
作:エルフリーデ・イェリネク
翻訳:林立騎
演出:萩原雄太
出演:清水穂奈美
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